不注意が招く失敗

2017年11月

業界内で発生した過去の失敗は、様々な教訓を教えてくれます。 過去の失敗からプラスの力を学ぶ大切さを忘れてはいけません。 同じ失敗を繰り返さないためにも、定期的な教育によって正しい手順や動作を定着させます。 それでも失敗が起こる可能性はゼロではありません。 最終段階に入り、先が見えてくると、人は安心したり慢心したりするものです。 私たちの仕事は、こうした場面で、ほころびが出やすくなります。
良くない事態が発生してしまうと、思い出されるのが、危機管理の鉄則です。 それは、「サ」から始まる、サシスセソの心得です。 「最悪を想定して」、「慎重に」、「素早く」、「誠意を持って」、「組織的に」。 いつ何が起こるか分からないからこそ、この心構えはどんな時でも持っていたいものです。
ここで発生した失敗で足りなかったもの、大切にしなければならなかったことを、 ひとつだけ挙げるとすれば、「シ」の慎重に、でしょうか。 失敗の苦い記憶は、ストレスによって精神的に大きなダメージを負ったりするものですが、 この失敗が、更なる努力を重ねるための意識付けとなり、将来的な成功へとつながることに期待したい。
今回の件については、関係各位の方々に広くご迷惑をお掛けする結果となってしまいましたが、 JFEスチール㈱冷延設備室長からは、心強いメッセージを頂き、本当に感謝申し上げます。