安全工事体感VRトレーニング

2017年5月

昨年度は、VRの技術がより多くの人に認知された年であったように感じます。この地区においても、本年度から新たな安全トレーニングが導入されました。これまで参加した教育は、ビデオ・集合教育・マネキンを使用したものが一般的でしたが、このVRトレーニングは、危険な場面を仮想現実で疑似体感することが可能なのです。
ヘッドマウントディスプレイを装着すると、視界に広がる映像は見慣れた製品製造ラインの現場です。 体感させて頂いたのは、「条件設定不備による挟まれ体感」と「踏み抜き・墜落体感」で、条件設定については、ルールを守らなければどうなるのか、その危険性を知ることができます。
踏み抜きは、墜落の瞬間に悲鳴をあげるようなことはありませんでしたが、バランスがとれなくなり転倒しそうになるため、背後で人の支えが必要になります。 しばらくして、現実の世界へ戻った時には、安全保護具の大切さを再認識させられます。
安全を伝えるための課題として、従来の座学による知識面の強化と併せて、このVRトレーニングの導入は、非常に効果的ではないでしょうか。 強烈な印象付けとなる体感が、最も優れた学習方法にも感じられます。 今後は、このVRが避難訓練や防災訓練などに展開される可能性も考えられます。